木の芽どき

毎年、桜の開花が早くなり、そして皆さんも新年度を迎えていらっしゃることと思います。

この3月から4月にかけてのこの時期を「木の芽どき(このめどき)」と呼ばれているのをご存知でしょうか?

木の芽(きのめ)や虫たちが、冬を終え、動き出す季節。

実は、この時期、昔から「身体的・精神的に一番バランスを崩しやすい」と言われているのです。

我々にとっては、昼間は暖かかったり、夜は寒かったり、寒暖差が激しいため、カラダがついていかず、体調が整いません。

もともと動物は、冬眠をするものであるのに、人間は冬の間も体を休めることなく不規則な生活をしてしまうため、春の覚醒期にうまく対応できず、情緒不安定につながってしまうという説もあります。

今回は、「木の芽どきのココロとカラダのバランス」について少し書いてみたいと思います。

3月~4月のカラダの不調の原因の理由のひとつは、寒暖差。

ずっと低かった気温が急激に温かくなったり、また寒くなったり、また春の嵐のように雨がふったり……春の安定しない気候、気温差が、カラダにとってはストレスとなってしまいます。

それが、自律神経のバランスを崩し、ココロの不安定につながってしまいます。

さらにこの4月の時期は、入学、就職、昇進、引越し、など新年度ならではの、環境の変化もココロの不調につながります。

やる気が出ない、疲れがとれない、体がだるい

昔の人は、こうした春の不安定な状況を「木の芽時」と名付け、いつもより養生しながら過ごしたのだそうです。

主な症状としましては、倦怠感、・頭痛、肩こり、腰痛、食欲が出ない、不眠、気分が落ち込むなどの症状が出てきます。

さらにイライラや落ち込みなどの、精神的な症状が出現してくることもあります。

放置しておくと、うつ症状などに悪化してくることもまれではありません。

こんな時は、まずは下記の項目を注意し日常生活を見直してください。

対策

・適度な運動をしましょう

  • 生活

・6-7時間くらいの睡眠をしっかりとりましょう。

・できる限り規則正しい生活を送りましょう。

  • 食事

・カラダを冷やすものを食べすぎないにしましょう。

・暴飲・暴食しないようにしましょう。

  • 服装

・体温調節できる服装で脱ぎ着できる上着などを持参し、こまめに対応して下さい。

・下半身を冷やさないようにしましょう。

  • 入浴

・ぬるめの湯(38-40度)でゆっくり入浴するようにしましょう。