5月病は、肌にもある

4月も折り返しとなりましたが、来月5月は気温が一気に上がり、暑いと感じる日も増え始めます。顔に汗をかいたり、皮脂分泌が活発になったりし、不快であることはもちろんですが、肌にも負担をかけてしまっています。肌は汗でふやけてデリケートな状態になっている可能性があり、ハンカチなどで汗をさっとぬぐうと、肌のバリア機能にダメージを与えるかも。また、分泌された皮脂は酸化し、肌あれを誘発する原因となります。これらのトラブルは夏の間、起こりうるものですが、5月はまだ肌も体も暑さに慣れていないうえに、汗や皮脂対策を始めていない人も多いことから、真夏以上に肌に負担をかけている可能性があります。

紫外線は5月ごろから強く、量も多くなります。これにより、日焼けによる肌の炎症や、メラニンの過剰生成によるシミ・そばかすの発生など、肌トラブルも多くなります。また、5月は湿度が真冬と変わらない地域もあり、乾燥している可能性も高い時期です。乾燥により、肌のバリア機能が低下してしまうと、強くなってきた紫外線の影響をより一層受けやすくなってしまいます。

また、5月は晴れの日が多い傾向にあります。この「晴れ」が肌にストレスをかけている可能性があります。晴れの日は高気圧に覆われていますが、そんなときは交感神経が優位に働きます。交感神経が優位になることで、体も肌も緊張状態になり、連日続くことでストレス性の肌荒れを誘発することがあります。

▼対策

5月の肌トラブルは主に、夏に行なっている対策を行なうことでケアできます。例年よりも前倒しで夏用のスキンケアを行なっていきましょう。特に行ないたい対策をいくつかご紹介します。

<高温対策>

●汗や皮脂はハンカチでぬぐうのではなく、ティッシュで押さえるように取りましょう。

●女性はメイク下地やファンデーションを夏用に変更しましょう。

●肌を清潔に保ちましょう。

<紫外線・乾燥対策>

●SPFやPAに注目して、日焼け止めを選び、こまめに塗りましょう。

●女性はメイク下地やファンデーションにUVカット効果があるものを使うのもオススメです。

●乾燥している日も多いので保湿ケアを忘れないようにしましょう。

●メラニンの過剰生成を抑えるため、美肌効果のある美容液やマスクで集中ケアをしましょう。

<ストレス対策>

●マッサージやアロマオイルなど、緊張をときほぐすようなケアをしましょう。

●新しいものには手を出さず、肌が慣れているものでストレスをかけないようにしましょう。

●ストレスを感じにくい生活やストレス発散を心掛けましょう。