肝臓は、美肌づくりの工場

肝臓はアルコールの分解にも関わりますが、薬の代謝、有害物質の解毒、デトックスなどを担っています。さらに、腸で吸収した栄養素の貯蔵や消化に必要な胆汁の合成などカラダをつくるための材料の供給に関わっています。

肌や髪などが美しい人は、肝臓機能が整っていると考えられます。インスタント食品や加工食品は添加物が多く含まれる場合があり、その解毒に肝臓が酷使されるためできるだけ摂るのは避けたいものです。また、便秘をすると腸内に発生した有害物質を解毒するために肝臓に大きな負担がかかるので、便秘予防に食物繊維を積極的に摂ることも大事です。

また、睡眠不足が続いたり、疲れが溜まっていたりするとそれだけで肝臓が担っている解毒作用が追い付かずカラダの中の老廃物が滞っている状態になります。漢方では「肝は血を蔵す(かんはけつをぞうす)」と表現するように、肝臓には体中の血液が集まるためウイルスに感染した細胞や老化した細胞も集まってきます。

肝臓が適切に老廃物を処理できないことが病気の原因につながることもあるのです。肝臓がいきいきとしていることは、免疫力アップの鍵になります。そのために、栄養面だけでなく睡眠の質を高めることや、ストレスを発散してこころとカラダのダメージを減らすことは免疫力を上げるために重要なのです。