首のマッサージケア

見た目年齢を大きく左右するパーツ「首」、きちんとケア出来ていますか?首元は思った以上に人の視線が集まる場所。また、気づかぬうちに深くなりやすい首のしわは、年齢を感じさせ、老けた印象を与えてしまいます。今回は、ついつい怠りがちな首元のケアについてご紹介します。首ケアを習慣化して、若見えするネックラインを目指しましょう。

首のシワの5つの要因とは

首のしわは、加齢のせいだけではなく、内的・外的な要因もあります。首の皮膚は薄く、乾燥や加齢により柔軟性が欠けることによりしわができやすい部位です。まずは、しっかり予防することが第一ですが、要因を知っておくことが大切です。加齢も含めて押さえておきたい5つの要因を確認してみましょう。

① 紫外線

「光老化」とも言われるほど、様々な肌トラブルを引き起こす要因のひとつ。真皮のコラーゲン繊維にダメージを与え、肌の弾力性が減少

② 乾燥

外気や冷暖房などによる乾燥により、水分・油分の減少、肌のキメが乱れしわが出来やすい状態に

③ 摩擦

タオルでゴシゴシと強くこすったり、刺激を与えたりすることで肌ダメージに

④ 筋力の衰え

あご下から胸まで続く広頸筋の衰えからフェイスラインのたるみ、首のしわへ

⑤ 加齢

血流の低下や水分・油分の減少、コラーゲンの減少、規則正しい新陳代謝が行われにくくなるなど、しわが出来やすい環境になる

今日からはじめる首のシワのケア【基本と応用】

顔と比べどうしてもお手入れを怠りがちな首元ですが、まずは日々のスキンケアについて確認してみましょう。首ケアの基本の「き」として、首・デコルテまでを顔としたお手入れを毎日の習慣にすることが大切です。朝は、顔と一緒に首、デコルテまでしっかりと保湿して、日焼け止めまで忘れずにしましょう。

夜は、朝と同じように洗顔からですが、朝よりも丁寧に、洗い残ししやすいフェイスラインや耳周りの部分もしっかり洗いましょう。そのあと、丁寧に保湿をします。保湿した後、マッサージやシートマスクを加えるのもおすすめです。

【首のシワ】NG習慣とワンポイント・アドバイス

日々の何気ない行動がしわをつくってしまうこともあります。注意したいNG習慣をチェックして、日々の生活習慣も見直してみましょう。

下を向くことで首のしわはできやすく、さらに深くなります。下を向く同じ姿勢になっていることはありませんか?合わない枕による首のしわなどは、顔の表情ジワのように、同じ場所にしわのある状態で長く固定されることは、お肌にとっていい状態とはいえません。気づいたときには、しわが深くなっていたなんてこともあります。

● 長時間下を向きながら、PCやスマホを使用している
● 鏡を下に置いてのぞき込むようなケアをしている
● 猫背で、あごを引きぎみな姿勢
● 枕などの寝具が合っていない

日々、重力でお肌も下向きの力を受けています。日々のスキンケアでは、姿勢を正して上向きを意識してケアしてみましょう。
そして、ついつい忘れがちな首元のUVケアですが、そのうっかりも積もり積もれば、焼けることでフェイスラインとの色味の違いが出るだけでなく、しわ・シミ・たるみといった肌老化を加速させる要因になります。

● 首はUVケアしていない
● 首の保湿はしていない

首の後ろや耳たぶも忘れずに。また、加齢と共に肌表面の乾燥は進み、ダメージを受けやすい状態です。水分でしっとりと、油分でしなやかさと柔軟さを補い、健やかな状態に保つことが大切です。

ケアの基本は、日々の積み重ねと予防です。まずは、自分のできるところから、無理のない範囲で始めてみませんか?

5年後、10年後の健やかなお肌のために。そして、食事・睡眠・運動なども含め、内外からトータルでケアをしていくことで、「スガタ」×「カラダ」×「ココロ」のバランスのとれた美しさへと繋がっていきます。

気象病とは・・・

アメリカでの調査によると、片頭痛患者の約80%がストレスか頭痛の要因となり、続いて女性ホルモンが約65%、空腹が約57%、天気が約53%、睡眠障害が約50%という報告があります。

気象以外の要因としてストレスの比率がかなり高くなっています。頭痛でアラートが出ていないときに頭痛がしている場合は、ストレスを感じることがなかったか、寝不足になっていないか、疲労が出ていないかなど、誘発因子に該当することがなかったか思い浮かべてみてください。

私たちは、なかなか心が休まる時間を持てません。溢れる情報に晒され、一日の中で処理しなければならないことが増えていき、頭の中はたくさんの思考でいっぱいになっています。

不安や否定、評価、どうにもならない過去に囚われる、まだ起きていないことへの恐怖心など、常に「現実の今ここにないこと」をあれこれ考えて疲れてしまっています。

その状態を続けていると、自分がどうしたいのか混乱したり、悲観的になって落ち込んだり、攻撃的になってしまうなどのストレスが溜まり、イライラの原因になるのです。

そして、その心の状態が態度や言葉に出ると、人間関係にも影響を及ぼします。そんな状況に対してさらにイライラするという悪循環に…。

面白いことに、そういったストレスを作り出しているのはたいてい「自分の心」です。イライラさせているのは他の人や状況ではなく、過去の出来事やまだ見ぬ未来をいつまでも考え続けている心にあります。

つまり、今に集中していれば、イライラさせる思考に支配されなくなるということです。
マインドフルネスとは「今、ここ」に集中し、自分の心の状態を正しく理解し、意識的に改善していこうとするものです。

それにより、心に振り回されることや漠然とした不安感がなくなり、精神的に安定して、イライラしなくなっていくのです。

その方法によく用いられるのが瞑想です。

やり方は、姿勢を正し、自分の呼吸に意識を向けるというシンプルなもの。立っていても座っていても大丈夫ですが、最初は心地よく座れる状態を作るとよいでしょう。

背筋を伸ばし、肩の力、顔の力を抜いて、目は閉じるか半眼でどこか一点を見つめます。また瞑想は、続けることで徐々に効果を感じてきます。瞑想する時間や場所を決めておくとよいでしょう。

瞑想と言えば「無になること」ととらえがちですが、いきなり「無」になるのは上級者でも難しいことです。まずは何かひとつのことに集中する。「今、ここ」に意識を向けることからはじめましょう。

一番簡単な方法として、瞑想中は繰り返される自分の呼吸に集中することです。

呼吸に意識をむけることでいつの間にか、頭の中の雑念から意識が離れ「今、ここ」に、意識を向けやすくなります。

まずは1分から今の自分の呼吸に意識を向ける瞑想をしてみましょう。タイマーをセットするか、または瞑想専用のアプリを使いながら瞑想するとよいでしょう。

慣れてきたら5分、10分と時間を伸ばします。またストレス軽減や快眠など、目的別に合わせてインストラクターの誘導に耳をかたむける瞑想も、マインドフルネス瞑想と合わせて行うことで、さらに瞑想が身近なものになっていきます。


ヨガや瞑想の世界では、考えても答えがでないことを考え続けることや、現実に起きていること以外を考えていること、つまり「思考が旅」をするとことが、心とカラダを疲れさせる原因のひとつになるとも考えられています。

呼吸に意識を向けたり、聞こえてくる音に集中したり、自分の視界に入る景色や、カラダのパーツを見続けるなど、目の前に起きている現実に集中し、意識を向けることを繰り返しましょう。

「今、ここ」に意識を向けることに慣れてくると、頭の中がだんだんと整理され、集中力が高まり、心に余裕がうまれ、気持ちもだんだん穏やかになっていきます。

また、お腹を大きく膨らませて行う腹式呼吸は、緊張状態のときに働く交感神経の働きを抑え、リラックスしているときには副交感神経を優位にしてくれます。

ゆっくりと大きな呼吸に集中しながら瞑想を行うことで、自分の考えに無意識に飲み込まれてイライラすることが少なくなります。これがストレスの緩和に役に立つのです。
ぜひ1日1分からのマインドフルネス瞑想をはじめて、ご自身の体調の変化を観察してみましょう。